2021.9.8
白杖(盲人安全つえ)
〇白杖(盲人安全つえ)について
白杖(盲人安全つえ以下白杖)は補装具の1つで安全の確保など様々な役割があります。役割については後に詳しく説明します。
白杖には直杖と呼ばれる一本杖と折りたたみ式があり、杖の素材もアルミ合金やグラスファイバーなどいろいろな種類があります。

(https://www.cis.twcu.ac.jp/~k-oda/VIRN/ARAI/Long_cane.htmより引用)
先端にも種類があり、まっすぐなノーマルチップや、クルクル回るローラーチップ、ゴムが衝撃を吸収してくれるキノコ型のパームチップなど様々あります。

(http://www.sgw.co.jp/hakujyo_stk/hakujyo_koukan_parts/rollerchip_935_936.htmlより引用)
〇白杖(盲人安全つえ)の役割
①安全の確保
1~2歩前方を確認することにより、障害物や段差などを発見し身体を保護します。この役割を果たせる白杖の長さは、杖を直立させたときに腋の下までくる位が基本とされています。また、歩くのが早い人や成長期中の子供は、この基本の長さよりも少し長めの杖にする必要があります。
②情報の入手
特に単独方向の時に必要な目印や位置の情報を得ることが出来ます。路面の変化や電柱などをはじめ、アスファルトと芝生の境目など様々な情報を杖の先端の「石突き(チップ)」と呼ばれる部分で感じ取ることが出来ます。チップの種類は前述のように様々な種類があります。
③シンボル
運転手や歩行者など周囲の人に見えない・見えにくい人に対する注意を呼びかけます。
白杖を頭上50cm程掲げると、周囲に助けを求めるサインとなります。

〇白杖選びのポイント
白杖は視覚障がい者手帳があれば意見書無しで購入することが出来ますが、自分に合った白杖を選ぶために歩行訓練を行ってからがオススメです。
歩行訓練では、杖の長さ・重さのほかに、歩行環境・歩く速さ、杖の持ち方・使い方などの指導を歩行訓練士より受けられます。
埼玉県内で歩行訓練が受けられる施設は以下の通りです。
①埼玉県総合リハビリテーションセンター 048-525-0777
②視覚障害者支援センター熊谷 048-536-5421
③NPO法人 視覚障がい者支援協会・ひかりの森 048-962-9888
④国立障害者リハビリテーションセンター 04-2995-3100
白杖の購入については、お住まいの地域の市役所(福祉課)にお問い合わせください。
また、対応できる内容が異なることがあるため、歩行訓練をご希望の方は施設に直接お問い合わせください。
※当院でのお試し・取り扱い・歩行訓練は行っておりません。(2021.9現在)
☆視覚障がい者の方々の白杖の携行は、道路交通法第14条1項で義務付けられています。
次回は便利グッズについてご紹介します。