本ページについて

2019年8月より、第2木曜午後にロービジョン外来を開設しました。通常の眼科診療では「回復できない、見えない、見えにくい」を手助けする外来です。一般外来を受診していただいた後の予約制となっています。
ロービジョンケアに関連するお役立ちウェブサイト情報をまとめましたのでリンクをご覧ください。

地域医療連携ニュースで紹介されました ~ロービジョン外来~

このたび、埼玉医科大学病院地域医療連携ニュースNo.15 (2022年9月1日発行)の「看護部から」というページでアイセンターロービジョン外来が紹介されました。

(以下、転載です。)

人は情報の80%以上を視覚から得ているといわれています。では眼の病気になっても治療では治らず十分な視力に回復されない場合はどうしたらよいでしょうか。

埼玉医科大学病院アイセンターロービジョン外来では、医師、視能訓練士、看護師らにより、このような見えづらさで生活に困っている方に、残された視機能を最大限に発揮する方法を考え、生活をいくらかでも豊かにするお手伝いをいたします。

貝体的な内容は、例えばまぶしさに苦痛を感じている方には遮光眼鏡を勧めたリ、文字が読みにくい方にはルーペや拡大読書器などを紹介します。また、日常の生活場面でより見やすくなるようなアドバイスや便利グッズの紹介などを行います。他にも白杖の入手方法や、福祉、教育、就労に間わる問題なども相談に乗っておリます。

当院ではサポートできないことは、埼玉県視覚障害者ネットワーク「彩のひとみ」に掲戦されたロービジョンサポート機関とも連携し、紹介状をお渡しして新たなステップヘ進まれるお手伝いをいたします。
当院アイセンターは看護師が外来、手術室、病棟を交代制で勤務しているため、入院前から患者さんの状態が把握でき情報共有が可能です。そのため外来時のみならず、入院中からケアを必要とする方に対してよリ早く介入を行い、患者さんの満足度向上に努めておリます。

当院アイセンターのホームページにもお役立ち情報が掲載されていますので是非ご活用ください。

アイセンター外来 岩村亜紀

 

ロービジョン外来がパワーアップしました

4月からロービジョン外来にロービジョンのプロフェッショナルである三輪まり枝さんに来ていただくことになりました。

 

三輪さんは3月まで国立障害者リハビリテーションセンター病院第三機能回復訓練部の視能訓練士長を務められていました。

37年間ロービジョンの方の支援を行っており、現在も学会や講演会での発表や大学の講師など多岐に渡りご活躍されています。

 

三輪さんは今月のロービジョン外来から私たちと一緒に働いてくださっています。

〈診察室での様子〉

 

外来終了後に医師や看護師も参加して三輪さんに勉強会を開いていただきました。

テーマは遮光眼鏡についてです。

当院では眩しさを訴える患者様も多くいらっしゃるので、改めて遮光レンズの選び方や合わせ方を学ばせていただきました。

〈勉強会の様子〉

 

今後もよりみなさんのお力になれるよう日々勉強してまいります。

今年度もよろしくお願いします!

ロービジョンスポーツ

今回はロービジョンスポーツについて紹介します。

ウォーキング、ラジオ体操、ヨガなど健康増進・体力づくりを目的としたものや、ブラインドサッカーやゴールボールなどの競技スポーツがあります。

視覚障害者のパラリンピック対象競技は、陸上競技、水泳、ゴールボール、柔道、自転車、 ブラインドサッカー、トライアスロン、ボート、馬術、 アルペンスキー、クロスカントリースキーがあります。

その中の2つの競技を紹介します。

 

ブラインドサッカー(5人制サッカー)

ブラインドサッカーとは、ボールの音と声のコミュニケーションで行なう5人制サッカーです。

選手全員が視野や視力といった障害の程度の差が出ないように目隠しを付けます。

ピッチはフットサルコートと同じ大きさで、両サイドライン上に高さ1mほどのフェンスが並びます。

4名のフィールドプレーヤーとゴールキーパーの選手5名、監督、ガイド(コーラー)のチーム構成です。

転がると音が出る特別なボールを使用し、ガイドがゴールの後ろにいて位置を教えゴールを目指します。

 

ゴールボール

1チーム3人の構成で、鈴の入ったボールを転がすように投げ合い、ゴールを守りながら相手ゴールにボールを入れて得点を競う競技です。

選手全員が視野や視力といった障害の程度の差が出ないように目隠しをつけます。

コートは6人制バレーボールコートと同じ広さのコートを使用します。コート内の各ラインには、触ってわかるように凸凹があります。

ボールはバスケットボールと同じ大きさですが、重さはバスケットボールの2倍の1.25キログラムです。中に鈴が入っており、音が鳴るようになっています。

タイムアウト以外は、ベンチにいる監督やコーチからコート内にいる選手へ指示を出すこともできません。

視覚以外のすべての感覚を研ぎ澄ませ、音と味方の声などを頼りにプレーをしていきます。

ゴールボールは、攻撃では起き上がって投球し、守備では時速50キロにもなるボールを寝っ転がって万歳の格好でゴールを阻止します。

寝て起きてを繰り返し、全身にボクシングのパンチを受けることにも似ていることから「静寂の中の格闘技」とも言われます。

 

他にもサウンドテーブルテニス、フロアバレー、 グランドソフトボール、ブラインドテニス、ボウリング、 ロービジョンフットサル、ゴルフなどパラリンピック対象外競技もあります。

 

視覚障害者にとってロービジョンスポーツは、持てる視力・視野を最大限生かして自分らしくスポーツを楽しむことができます。

何も出来ないから、出来ることを探し新しい挑戦をしていくこともロービジョンの大切な一面です。

網膜走査型ディスプレイRETISSA

今回は視覚補助具であるRETISSAをご紹介します

RETISSAは、超小型プロジェクタによって網膜に直接映像を投影するヘッドマウントディスプレイです

 

特徴

▷ カメラとの組み合わせによって、視覚支援や視覚の拡張が可能

▷ 網膜に直接投影されるため、ピント合わせの必要がない

▷ パソコン、スマートフォン、タブレットなどに接続し、動画や電子書籍などを網膜投影により閲覧することができる

▷ 軽量でシンプルなデザインのオリジナルフレーム

▷ マイクロUSB端子で充電、モバイルバッテリーも利用可能

▷ 近視・遠視・乱視などの屈折異常、老眼など調節衰弱があっても、眼鏡やコンタクトレンズのような矯正手段を使うことなく映像を見ることが出来る

▷ 色の再現性に優れている

▷ 1分間に読める文字数が増加し、よりスムーズな読書が可能

▷ より小さな文字が読めるようになり、読書視力の向上が期待できる

 

種類

①RETISSA Medical (医療機器)

▷ 眼鏡中央にカメラがついており、映像をプロジェクタに投影

▷ 白黒反転など見やすいコントラストに変更が可能

 

②RETISSA DisplayⅡ (民生用)

上記写真のようにスマートフォンやPCなどのデバイスを接続

デバイスの映像がプロジェクタに投影される

視力に応じてプロジェクタを左右で付け替えることが出来る

 

適応

・円錐角膜や角膜不正乱視によって既存の眼鏡またはコンタクトレンズを用いても十分な視力が得られない方

・角膜混濁によって視覚に対し問題を感じている方

・ロービジョンや網膜色素変性症の方

 

※医療機器に分類される「RETISSA Medical」は地域によって補助制度が異なりますので事前にご確認ください

ロービジョン外来でご相談頂ければ、トライアルを準備いたしますのでご相談ください