アーカイブ

ページイメージ

記事一覧

埼玉医科大学アイセンターでは患者さんの治療に結びつくような多様な臨床研究に取り組んでいます。眼科学領域を取り巻く環境は日々大きく変化し、急速に進歩し続けています。その眼科学の最先端を走り続けるため、様々な取り組みを行っています

論文が掲載されました

庄司拓平先生の論文が Scientific Reports に掲載されました。

Age‑dependent changes in visual sensitivity induced by moving fixation points in adduction and abduction using imo perimetry

imo視野計を用いて測定した内転・外転位固視点移動時視野感度と年齢との関連

庄司拓平、峰いずみ、熊谷知幸、小坂朱音、吉川祐司、篠田啓

視野感度測定は正面視(中心固視した状態)で測定するのが一般的であり、現在ほぼすべての視野検査は正面固視で行われています。一方でMRIや光干渉断層計(OCT)などの画像機器の急速な進歩・普及により、眼位変化時は中心固視とは異なった応力が眼球に負荷されることが判明し、特に視神経や視神経乳頭に強い力学的負荷が生じていることが報告されています。眼位変化時の眼球の構造変化が近年数多く報告される一方で、正面視以外の状態で視機能を定量的に測定する方法はありませんでした。今回我々はimo視野計を用いて、固視点を従来同様の中心固視で測定した後に、中心固視時の計測視野結果を利用して6度外転・内転位を固視点とした視野感度を測定する検査法(horizontal gaze position [HGP] test)を作成しました。結果として、若年群では3つの眼位で視野感度の有意差はありませんでしたが、高齢群では外転位が中心固視及び内転位と比べて有意に良好な結果となりました(p < 0.05))。高齢群においても中心固視時と内転位では視野感度に有意差は認めませんでした。
今回我々が開発した眼球移動時視野検査は少なくとも健常者においては中心固視時と同等の視野感度を示しました。本研究結果は、健常眼対照群データとなり、今後HGPテストを用いた疾患眼研究を行う上で重要な基礎データとなると考えられました。

 

PAGE TOP